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「企業公式なんて読まれない…」で諦めてどうする!? 知名度イマイチな老舗企業がnote始めたら意外と読まれた


今年3月3日に、自社公式noteを立ち上げてから、約8カ月が経ちました。

月1本ペース(おおむね)で記事を出し続けて、腹を割って言ってしまうと、note proのアクセス解析「アナリティクスβ」では1カ月の平均PV数は1,000件前後。

これが良いのか悪いのかと聞かれれば、善戦している方だと思っています。というのも、SNSやnote内での遷移で見に来てくださる方が過半数以上で、きっと「はじめまして」の方も少なくないはずだからです。

正直、最初のうちは心配な気持ちの自分、こと編集担当がいました。

「企業公式なんて読まれないかも…」

正直、私個人は企業アカウントのnoteはあんまり読みません。他のSNSでも同じです。「面白い」、「役に立つ」と感じれば見に行きますし、バズった記事やツイートがあればタイムラインに流れてきて読む程度です。

「可処分時間」なんて言われ方もしますけど、noteやSNSだけじゃなく、ゲーム、動画、音楽などなど、とてつもない数のコンテンツが溢れていますよね。

そういうなかで、知名度が高くない当社のような企業が、noteを続けることで、1カ月で約1,000回は人の目に触れたのは事実です。これって、実は結構すごいことなんじゃないかと思っています。

今回は、そんなnote編集担当が、公式noteに対してふつふつと湧きあがってきた思い、記事作成の裏側をお伝えしていきます。


■コンセプトを立てたから人が集まった


noteを始める前にコンセプトを立てました。

それが「逆境エネルギー」というものです。

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なんでこんなコンセプトかというと、

・当社グループはエネルギーを軸に様々なサービスを提供する企業グループであること

・でも、いま岐路に立たされ、大きな変革を求められていること

・そうは言いつつ、今までの歴史をさかのぼっても、そういう変化の連続を乗り越えてきたこと

・つまり、逆境を乗り越えることで成長してきた。逆境をエネルギーに変えてきたということだ!

という思考からです。

それなりに長い歴史(94年)のある企業が、この過渡期に、悩み、考え、もがく姿さえも、包み隠さず伝えることで、共感してもらえたらな、と考えました。

自分の辛かったことを赤裸々に語るのに抵抗を感じる人もいますよね。実際、登場した社員の中にも「こういう機会がなかったら、人に伝えることもなかった」という声もありました。

にもかかわらず、突然呼び出して「さぁ逆境の話を!」と言われても「???」となってしまうはずです。

だから、最初にコンセプトが必要だと考えました。社外の方々に対してと同時に、登場協力してもらう社員にも当社noteがどんなコンテンツであるかを知ってもらいたかったからです。

そんなわけで初回の記事は、遠慮なく“熱く”しました(笑)。コンセプトに沿って、「こういうトーンでやりたい!」「やるんだ!」という意志を示すために。もちろん過剰演出にはならない程度に、むしろ素直に、編集担当の本音をぶつけるつもりで書きました。

このコンセプトが決まったことで、登場してもらった際には、本音で語ってもらいやすくなったんじゃないかなと思っていますし、当社のnoteとして一本筋を通すこともできたと感じています。

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そして結果として、コンセプトは正しかったと思います

会社が過渡期だから、知名度が高くないからなどなど、それぞれの担当業務や課題感は違っても、その逆境をむしろ楽しんで、会社を変えていこうという気概に溢れたメッセージをたくさんもらえたからです。

編集担当として、この逆境に直面しているからこその“熱量”をnoteからお届けしたい。その一心で、いつも記事を作成しています。


■本気の忖度で、本音を手繰り寄せたい


今さら、自ら言うのもなんですが、記事の執筆自体は、編集担当側が担っています。

ご覧のとおり、主語は“私”。noteという生の声が聞こえてきそうな舞台でやるからには、「やっぱり本人の(一人称の)語りだろう」と思いつつ、この文量を書いてもらうにはヘビー過ぎるということで、代わりに書かせてもらっています。

責任重大です……。ご本人が話しているように、言葉を紡いでいかなくてはなりません。でも、取材では、初めて聞く話のオンパレード。まずは話についていくだけで精いっぱいです。

取材はいつも大体60~90分くらい。驚いてばかりですけど、そのなかに学びもあるし、元気をもらう。終盤に向けてテンションも上がってきて、取材が終わったときには思うわけです。

「これは絶対良い記事になる!」

そして、執筆を前にして思う。

「どうやってまとめよう……」

ここまででワンセット(笑)。note編集担当としての「逆境」が、まさにここにあります。

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何度か同じ状況に直面しているうちに気づいてきました。それは、自分の理解が追い付いていないのが問題だったということです。分からないことは書けない。とはいえ、取材のときにすべてを聞けなかったと反省しても遅い。そりゃそうだ、という話ですよね。

だったら、と方針転換しました。

自分なりに想像力を膨らませて、対象者の気持ちになろうと努力してみよう。

聞いた話を解釈して、言葉を補完する。本人に近くて遠い、客観性を保てる「編集」という立場の自分だからできることだと思うようにしました。

そうすることで、聞いたことを100とするなら、記事では120にして伝えるんだという思いでやっています。幸いにも(?)今のところクレームはありません。

根本的に理解が間違っていれば「ごめんなさい」と言うほかありません。でも、一生懸命に理解に努めたうえでの編集であれば、そんなに大きく外すことはないはずと…信じたいですが、これまで記事に協力してくれた方々には、編集にあたって趣旨を理解してもらったことに感謝しかありません。


■PV数がすべてじゃない。届けるべき人に届くコンテンツに


PV数、多い方が良いに決まっていますよね(笑)。仕事として、それなりの労力をかけて続けているわけですから。

ただ、このnoteは数を追うことを目的にしていません。これくらいの数になればいいなぁ、というラインは、自分のモチベーションのためにも設定していますが、「バズるための記事」みたいな考え方はしていません。

コンセプトのとおり、当社のありのままの姿をお伝えするとともに、その姿に共感してもらうことを目的としているので、しかるべき人に届けばいい

このnoteを続けることで、シナネンホールディングスグループという企業グループを知ってもらい、ファンになってくれる人が少しでも増えるのが一番です。

本音を言ってしまえば、当社グループのことも二の次くらいで、読んでくださった方が、ちょっと元気になってもらえたら、それだけで十分だったりもします。なんといっても、エネルギー企業なので(笑)。

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…なんて、色々書いてきましたけど、最後に一つ声高に言いたいのは、公式noteを運用するのは、思った以上に楽しいということです。工数と思いを込めるからこそ、誰かに読んでもらっている喜びを実感しています。

そんなわけで編集担当も、悩みながら、試行錯誤しながらも、「逆境エネルギー」でnote運用にあたっています。

「いつも読んでるよ!」という方も、「今回たまたま読んだだけだよ」という方も、ぜひまた次の更新時には覗きにきていただけたら嬉しいです。

社員の皆さんには「我こそは!」と協力してほしいなぁと思うばかりです。協力してくださった暁には、編集担当が、全力であなたの物語を記事にしますので!

今後もたまに編集担当が自ら語る回がある…かもですが、逆境エネルギーのシナネンホールディングス公式noteをよろしくお願いします。

(終)

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